百耕資料館 粉本デジタルアーカイブ

蘭亭図【蘭亭曲水図】
番号916
原作者(流派)円山応挙 (円山派)
表題蘭亭図【蘭亭曲水図】
材質技法紙本墨画
形態裏打
員数1
法量 縦×横(cm)39.3×52.0
制作年(天明6) (1786)
写作者(所蔵者)岡田(広章)
写作年(所蔵年)文政11 (1828)
銘文(表)
款記写・画賛写・写作者(所蔵者)の留書等
「……/……」印章写1顆(方印・印文なし)
銘文(裏)
写作者(所蔵者)の留書等
「文政戌子/蘭亭圖/岡田藏」
備考『京都市本願寺坊官下間氏及某家所蔵品入札』(大正5年6月28日入札)に本品の原本らしき応挙の画を掲載。「蘭亭曲水図」絹本・掛幅装横物、縦42.4㎝×横52.1㎝、画中左上に「天明丙午初冬寫/應擧」(印章1顆)の款記あり。なお、『某家所蔵品入札』(大正5年2月7日入札)にも、ほぼ同図柄(画中上部にもう少し余白がある)の応挙の画を掲載。「蘭亭曲水図」掛幅装横物、縦42.7㎝×横60.6㎝、画中左上に「天明丁未仲春寫/應擧」(印章2顆)の款記あり。
解説円山応挙の画の模写です。大正5年(1916)6月入札のオークションカタログに本品の原本らしき画が収録されています(本品の表題の【 】内は原本の表題)。原本は絹本・掛幅装(掛け軸)・横物で、本品には位置しか写し取られていない応挙の落款から、天明6年(1786)応挙54歳の作とわかります。なお、大正5年2月入札のオークションカタログにも、本品とほぼ同じ図柄(画の上部にもう少し余白がある)で、落款から天明7年の作とわかる応挙の画が収録されています。応挙がほぼ同じ図柄で複数の画を手がけたらしいことが知られます。画題の蘭亭(曲水)は、中国の文人・王羲之が、永和9年(353)3月3日、文雅の士41人を浙江省の蘭亭に招いて酒宴を催し、曲折した小川(曲水)に盃を浮かべて詩を詠んだという故事をいいます。文人画の画題として好まれました。

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