
番号 | 51 |
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原作者(流派) | 円山応挙 (円山派) |
表題 | 骨鏁観図 |
材質技法 | 紙本著色 |
形態 | 裏打 |
員数 | 1 |
法量 縦×横(cm) | 108.3×60.5 |
制作年 | 安永4 (1775) |
写作者(所蔵者) | 天放堂 |
写作年(所蔵年) | 文政11 (1828) |
銘文(表) 款記写・画賛写・写作者(所蔵者)の留書等 | – |
銘文(裏) 写作者(所蔵者)の留書等 | 「仲選筆 骨鏁観圖又不浄観トモ云/安永四乙未三月旬末出来/文政戌子八月下旬再摹之/天放堂藏 |
備考 | – |
解説 | 円山応挙の画の模写です。本品をめぐっては、細部に相違が見えるため、原本とは確定できないものの、ほぼ同様の波の上で白骨が座禅を組むさまを描いた画が、「応挙寺」として著名な大乗寺(兵庫県香美町)に伝来しています(「波上白骨座禅図」)。本品画裏の写作者(所蔵者)の留書は、画題を「骨鏁観圖又不浄観」としており、こうした図柄の意味を知るための貴重な資料といえます。骨鏁観あるいは不浄観とは、仏教で、肉体を始めとするこの世界が汚れたものであることを観想して、心身を悩ます貪欲や瞋恚(怒り)・愚痴(おろかしさ)といった煩悩を打ち消す修行法をいいます。留書が応挙の真意を伝えているとすれば、こうした図柄は応挙が骨鏁観・不浄観の修行のもようを象徴的に表現しようとしたものと見ることができるでしょう。 |