百耕資料館 粉本デジタルアーカイブ

大黒
番号39
原作者(流派)円山応挙 (円山派)
表題大黒
材質技法紙本淡彩
形態裏打
員数1
法量 縦×横(cm)63.2×33.6
制作年(天明4) (1784)
写作者(所蔵者)岡田(広章)
写作年(所蔵年)文政11 (1828)
銘文(表)
款記写・画賛写・写作者(所蔵者)の留書等
「天明/广擧」
銘文(裏)
写作者(所蔵者)の留書等
「文政戌子/弐福(幅)對/戎大墨(黒)/岡田藏」
備考色註あり。『茂木家旧蔵品入札目録』(大正10年12月19日入札)に本品の原本らしき応挙の画を掲載。「大黒図」掛幅装、番号978戎の原本らしき応挙の画(「恵比寿図」)と二幅対(左)。ともに縦102.4㎝×横33.3㎝。画は上部に本品の高さ半分程度の余白あり。また、本品では一部省略されている画中左下の款記は「天明甲辰仲夏寫/應擧」(印章2顆)。なお、『旧高瀬藩主細川家御蔵器展観入札」(大正7年10月31日入札)には、上記2幅に酷似する応挙の画にやはり応挙作「蓬莱図」を加えた三幅対を掲載するも未勘考。
解説円山応挙の画の模写です。画裏の写作者(所蔵者)の留書から、本品の原本が掛幅(掛け軸)で、「戎大黒」の二幅対をなしていたことが想定されますが、大正10年(1921)刊行のオークションカタログに、本品の原本らしき画(「大黒図」)を左、番号978戎の原本らしき画(「恵比寿図」)を右とする二幅対の応挙の画が確認できました。本品の原本は、上部に本品の高さ半分程度の余白があり、本品では「天明」としか記されていない落款の制作年月に「天明甲辰仲夏」と見え、天明4年5月、応挙52歳の作とわかります。画題の大黒(大黒天)は七福神の一柱。元来インドのヒンドゥー教の神で、仏教に入って護法神となり、日本に持ち込まれたのち、大国主命と同一視されつつ、福徳の神となりました。

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