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番号 | 430 |
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原作者(流派) | (伝)顧愷之 (中国人画家) |
表題 | (東福寺什物維摩像) |
材質技法 | 紙本墨画 |
形態 | 裏打 |
員数 | 1 |
法量 縦×横(cm) | 98.8×60.4 |
制作年 | – |
写作者(所蔵者) | – |
写作年(所蔵年) | – |
銘文(表) 款記写・画賛写・写作者(所蔵者)の留書等 | – |
銘文(裏) 写作者(所蔵者)の留書等 | – |
備考 | 料紙に薄和紙を使用。本品の原本は東福寺(京都市東山区)蔵。絹本墨画淡彩・掛幅装、縦84.0㎝×横53.6㎝。中国南宋~元時代(13~14世紀)の作とされ、重要文化財(『特別展 東福寺』図録、2023年)。 |
解説 | 本品には、落款の写しや写作者(所蔵者)の留書はありませんが、図柄が共通することから、番号429と同じく京都・東福寺所蔵の維摩像を模写したものと考えられます。番号429に比べて榻(長椅子)の装飾や木目が詳細に描かれており、429を模写した訳ではなく、別に原本から模写したもののようです。原本の維摩像は、絹本墨画淡彩・掛幅装(掛け軸)。留書には顧愷之(中国東晋〈317~419〉の文人画家)筆とありますが、実際は南宋~元時代(13~14世紀)の作とされ、重要文化財に指定されています。画題の維摩(居士)は、大乗仏教の経典『維摩経』の主人公で、インドのヴァイシャーリーという都市に住む釈迦の在家の弟子でありながら、大乗仏教の奥義に達した人物です。なお、維摩を本品に見えるような図像に描くのは、顧愷之の発案によるといわれ、留書がその筆と伝えるのも故なしとはしません。 |
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