
番号 | 646 |
---|---|
原作者(流派) | 円山応挙 (円山派) |
表題 | 実方中将(桜狩図) |
材質技法 | 紙本淡彩 |
形態 | 裏打 |
員数 | 1 |
法量 縦×横(cm) | 83.0×41.0 |
制作年 | – |
写作者(所蔵者) | (真田)芦邦 |
写作年(所蔵年) | – |
銘文(表) 款記写・画賛写・写作者(所蔵者)の留書等 | – |
銘文(裏) 写作者(所蔵者)の留書等 | 「實方中將 眞田蘆邦」、「百卅弐」 |
備考 | 嶋田元直(円山応挙の弟子、1736~1819)の子孫のもとに伝わった粉本群の中に同じ図柄の応挙画の模写あり(高井琮玄編『人物・鳥獣 円山派下絵集④』光村推古書院、1997年)。画題は「桜狩図」で、画中央右、桜の花の右手に「さくらかり雨と/ふり来ぬおなしくハ/ぬるとも花の/かけにかくれむ」との画賛(説話で実方作とされる和歌)を記す。 |
解説 | 円山応挙の画の模写です。画題の実方中将は、平安時代中期の貴族・歌人藤原実方(?~998)のこと。中古三十六歌仙の一人で、はなやかな貴公子として、清少納言など多くの女性と恋愛関係を持ちました。一方で陸奥守に任ぜられ、遠い任地で没したことから、さまざまに説話化されました。なお、嶋田元直(円山応挙の弟子、1735~1819)の子孫のもとに伝わった粉本群の中に、同じ図柄の応挙画の模写があり、こちらは「桜狩図」と題され(本品の画題の横に参考に記しました)、画の桜の右手に、説話で実方が詠んだとされる桜狩にちなむ和歌が画賛として記されています。 |