
番号 | 72 |
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原作者(流派) | 円山応挙 (円山派) |
表題 | 武内臣(武内宿弥図) |
材質技法 | 紙本墨画 |
形態 | 裏打 |
員数 | 1 |
法量 縦×横(cm) | 81.0×51.5 |
制作年 | – |
写作者(所蔵者) | 岡田(広章) |
写作年(所蔵年) | 文政10 (1827) |
銘文(表) 款記写・画賛写・写作者(所蔵者)の留書等 | 「―/―」印章写1顆(方印・印文なし) |
銘文(裏) 写作者(所蔵者)の留書等 | 「文政丁亥/武内臣/壱/應擧先生圖/岡田珎藏」 |
備考 | 嶋田元直(円山応挙の弟子、1735~1819)の子孫のもとに伝わった粉本群の中に同じ図柄の応挙の画の模写あり(高井琮玄編『人物・鳥獣 円山派下絵集④』光村推古書院、1997年)。 |
解説 | 円山応挙の画の模写です。画題の武内宿祢は、『古事記』『日本書紀』に登場する伝承上の人物で、孝元天皇の孫ないし曾孫と称し、大和朝廷の初期、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の五朝に二百数十年仕えたとされます。また、本品については、応挙の弟子・嶋田元直(1735~1819)の子孫のもとに伝わった粉本群の中に同じ図柄の応挙の画の模写(こちらには色註がある)が含まれていることが知られます。この嶋田家本を見ると、たとえば袴の文様など、一部しか原本が写し取られていないところまで本品と一致しています。これより、本品は、この嶋田家本あるいは嶋田家本と共通する応挙の原本の模写を写した可能性が高いと考えられます。 |