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写作(所蔵)年 | 文化5年(1808) |
原作者 | 岸駒 |
写作者(所蔵者) | 相馬生 |
法量 | 縦11.0cm×横44.2cm |
解説 | 岩の上に立って天空を見上げる虎を描きます。裏面の墨書(「文化五年戊辰冬十一月/双幅龍乕 乕/先生所図 平田半兵衛ノ需/同功館収蔵□(「同功館」)/相馬氏所蔵」)から、原画は先生(岸駒)の作で双幅の龍虎図のうちの一幅であったことがわかります。おそらく虎は天空の龍を睨みつけているのでしょう。また、墨書からは、本品の原画が平田半兵衛なる人物の需め(依頼)で制作され、おそらく引き渡し前の文化5年(1808)11月に模写されて(とすれば、原画の制作も岸駒60歳にあたるこの年でしょう)同功館(岸駒の号で、工房の名)に収蔵されたという経緯も読み取れます。なお、同じく墨書に所蔵者として見える「相馬生」は未詳です。本品を譲り受けた弟子でしょうか。 |