

制作時期 | 明治5年(1872) |
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法量 | 縦22.6cm×横15.3cm |
解説 | 明治政府は、西洋諸国との時間のズレを調整するために、明治5年12月3日をもって明治6年1月1日とするという太陰太陽暦から太陽暦への変更を断行しました。太陽暦への改暦の前後には、天文学や暦に関する関心が深まり、それに応じて数多くの啓蒙書が出版されました。その中でも最もよく知られ、独占的な名声を得たのが、福沢諭吉が、改暦にあたり、政府の布告があまりに簡単なので、これを説明して政府の大事業の助けになろうと六時間で書き上げたという本書です。書籍というよりパンフレットという体裁ですが、太陽暦と太陰暦の違いを、平易な言葉遣いと適切でわかりやすい比喩・表現で解説しています。なお、巻末には曜日や月の名(英語・日本語)、「時計の見様」も収められています。 |