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写作(所蔵)年 | 天保4(1833) |
原作者 | 森徹山 |
写作者(所蔵者) | 岡田廣章 |
法量 | 縦106.3cm×横92.0cm |
解説 | 左手に針を持ち、大きな白馬を後ろにして立つ人物を描く本品は、所蔵者(写作者)による裏面の墨書から、徹山が馬士公を描いた画の写しとわかります。画題の馬師公は、中国の神話時代・黄帝の頃の馬医とされる伝説上の人物です。克く馬の形気をもってその死生を知り、克くこれを治したといいます。またある時、一匹の龍が下りてきて、師皇の前で耳を垂れ口を開きました。師皇はこれを見て、「この龍は病気で、私が治せると知ってやってきたのだ」といって、その唇の下に針を刺し、甘草湯を取ってこれに飲ますと、たちまちにして癒えたといいます。その後も馬師皇はたびたび龍の病気を治しましたが、ある日この龍に乗りどこともなく姿を消しました。 |