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写作(所蔵)年 | - |
原作者 | 森狙仙 |
写作者(所蔵者) | 岡田廣章 |
法量 | 縦55.3cm×横81.5cm |
解説 | 本品は、裏面の所蔵者(写作者)による墨書から、狙仙の本領が活かされた十二支の動物の画の模写とわかります。狙仙の動物画はその動きや視線に人間味やユーモアが感じられると評されますが、本品からもそれをうかがうことができます。ただし、本品にはなぜか十二支のうちの兎がいません。この点い関わって、大正7年(1918)3月刊行の『稲葉子爵家・平岡家御蔵品入札』(売立目録)には、本品をちょうど左右反転させた図様の狙仙画が見え、本品の「原画」とみなしてよいと考えられますが、こちらには猪の右側(本品では左側になる)に兎が半身ほど姿をみせています。よって、本品では、どうやら写作者が模写の際描き落としたようです。 |