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写作(所蔵)年 | 文政11年(1828) |
原作者 | 円山応挙 |
写作者(所蔵者) | 岡田廣章 |
法量 | 縦120.0cm×横55.0cm |
解説 | 岩上にたたずむ雌雄の孔雀の姿を描きます。余白には、孔雀の羽の色について詳細な注釈が記されています。本品は、本図と同じ大きさの下図をトレースして写し取ったものと推定され、その色彩の技法から、精彩な着色画の応挙様式を示すものと考えられています。本品については、同じ図様を持つ作品として円山応立(円山派4代目)筆の「孔雀長春花図」が知られ、本品の原作の可能性があります。しかし、本品の写作年である文政11年(1828)には応立はまだ11歳であったため、なりたちがたいものと考えられます。ここから、本品は現在未確認の応挙作品の下図を写し取ったものであり、応立も応挙の粉本を借用して作品にしたと推定されます。 |